[Tips 01] とあるアマチュアフォトグラファが女性モデルさんを募集したら

[Tips 01] とあるアマチュアフォトグラファが女性モデルさんを募集したら

写真家やフォトグラファなどと言うのはまったくおこがましいほど写真の技術があるわけではない私だが、女性ポートレイトを撮影し始めてかれこれ7年(執筆時時点)となる。
実はもともとポートレイトを撮っていたわけではない。

私の写真の原点は、鉄道や飛行機の写真である。
カメラ機材一式を揃えたきっかけは、鉄道オタクの友人と一緒に鉄道写真を撮ろうと誘われたところからだった。
私自身はそこまで鉄道好きではなかったが、友人と上野駅地上ホームで「北斗星」などの寝台特急などを撮るために三脚やストロボ、レリーズなどを買い揃えた。
当時はデジタル一眼レフカメラなど存在せず、フィルムカメラで撮影していた。
その後飛行機好きになった私は、多少の機材を揃えつつ、航空自衛隊の基地祭などで飛行展示の戦闘機などを趣味で撮影することになった。

Hamamia

Hamamia

写真好きな友人と付き合うことが増えてきた頃から、美術館の写真展などを見ることも多くなり、森山大道の写真にものすごく強い興味を抱き、こうしたストリートフォト・ストリートスナップを撮ることが増えてきた。
そんな中、時代的にストリートスナップによる肖像権問題が写真を撮る者を襲ってくる。昔のようになんでも誰でも撮影できない状況の中、どうしたらストリートフォトを思いのまま撮ることができるか…。
と考えたときに、辿り着いたのは「モデルを使った”ヤラセ”ストリートフォト」であった。
もっとも、このジャンルはすでにアラーキーなど過去の偉大な写真家によってすでになされていたものではあったが、撮影許諾をとることなく街の写真を撮るにはこれしかないと思いモデルを募ったのが、私の最初の女性モデル募集のきっかけである。
私の最初の女性モデル撮影は、そうした「ストリートフォトの代替」が始まりであった。

その女性モデルさんの募集を開始したのは、現在の1つ前に展開していたブログである。
当時は写真モデルではなく、本業であるITに関する記事も混ぜこぜに書いていた雑多なブログであった。
アクセス数もそれほどではなかったが、記事をいろいろ書いていたため検索ヒットもそれなりにあったため、写真に関する記事のヒットもそれなりにあったようだった。

そんなブログに、自信なくモデル募集記事を掲載した、というのが、私の女性モデル募集の始まりである。
当時は、こんな小さな誰にも認められていないブログに、モデル募集記事を載せたところで、誰が読むわけでもないと思っていた。
しかもIT系の記事が多かった当時のブログでは、女性が目にすることなどほぼないだろうと思っていたため、今で言う「ゆる募」未満の募集記事になっていたと思う。

ちなみに、現在のモデル募集ページは、こんな感じで構成している(適宜更新)。

その記事を投稿してから、どのくらいの期間を経ていたかは詳しく覚えていないが、数ヶ月以内ぐらいだったんじゃないかと思う。
驚くことに、女性モデル希望者からのコンタクトがあったのである。
当時のモデル募集記事には、今のような詳細な募集要項は記載していなかったのだが、それでも興味を示してくれた女性がいたことに、当時は本当に驚きを隠せなかった。

ちなみに、私は最初からモデル撮影会なるものには興味がなかったし、参加したこともなかった。
先に書いたとおり、私はもともとストリートフォトの代替としてのモデルさん探しがあったので、撮影会ではその希望がぜったいに叶えられないことが分かっていたため、選択肢からは除外されていたというのがある。
それ以前に、女性モデル撮影会というものが、最初から私のイメージする撮影スタイルとは異なっていたということもあるし、撮影会というと……申し訳ないけれど、自らが女性モデルを募集できないが若い女の子を撮りたいために金で解決するオッサンカメラマンが集まる場所、というイメージが覆せずにいたこともあるため、どこまでも撮影会の選択肢はなかった。

じゃあ、そんな選択肢を除外したところで、自らが女性モデルを獲得する方法とは一体何か? ということをずっと模索した結果、ブログ募集という小さな活動に行き着いたのである。
もちろん「金で解決」という意味では、専属モデルさんを雇って撮影することも可能である。
実際、その方法も考えたこともあった。
とはいえ、やはりプロのモデルさんへの報酬は、事務所に所属していれば、それなりのお値段になることは間違い無い。
しかし、お値段以上の、プロフェッショナルモデルとしての魅力は、事実、ある。

そこに行きつかなかったのは、私が単にビンボー写真家であったということを除いても、実は「素人性」が欲しかった、というのが最大の理由ではあった。
つまり「偽ストリートフォト」に、プロフェッショナルモデルの演技は不要であるという、当時の判断が働いたことが一番の要因であった。

したがって、最終的に、ブログによるモデル募集に至ったのである。

そもそも、誰も見てないような小さなブログで募集したところで…、というのが、最初に始めるときのモチベーションの低下になってる方もおられると思う。
もちろん私も最初はそうだった。
しかし、どんなブログだって最初はあるわけだし、それが今であれば、来年には、あるいは数年後には、何かが変わっているかもしれない。
そういう気持ちで、しかし気負わずに、モデル募集記事を書いたのが最初である。
思わぬ募集があり、その後は決してコンスタントとは言えないが、ときどき応募をいただくことになり、今につながっていった。
撮影させていただいて、モデル募集記事tおともにポートレイト写真を紹介していく、という、ただひたすら、この繰り返しであった。

どんなことでもそうと思うが、「継続は力なり」。
これに尽きると思う。

Hamamia

Hamamia

今後の記事で詳細は書く予定ではあるが、女性モデル募集における基本的なポイントがあるのでは、と私は思っており、思い当たるポイントを箇条書きに簡単に抜いてみたい。
特に以下では(私が男性カメラマンであることから)男性カメラマンが女性カメラマンを募集する際におけるポイントとなっているが、そもそもネット上では女性か男性かは未確認であるという意味では、性別に関係なく共通のポイントとなりうるのではないか、とは思っている。

・撮影目的を明確にする。
・撮影後の写真の利用目的を明確にする。たとえば「作品はSNSで公開」「商用利用や販売はしない」など。
・撮影状況を明確にする。たとえば「ヌードはない」「人目のある屋外で撮影」など。
・モデルさん側の費用負担がどのぐらいあるのか(ないのか)を明確にする。
・作例があれば紹介する。
・実際に会うまでのコンタクトはチャラさやフレンドリさを無くし、ビジネス的な雰囲気を徹底する。

要約すれば、女性モデルさんの不安要素を取り除くことが重要なポイントだろうと考えている。

最後の「ビジネス的な雰囲気」は、わかりやすく言えばビジネスライクなのだが、基本的には「真摯に対応」ということに尽きると思う。
たとえば、コンタクトがあったとたんに「○○ちゃん」とか書いてみたり、年齢が下だとわかった途端にタメ口になるとか、ライトな感じのほうがウケがいいだろうと勝手に想像してモデルさんといきなりチャラい雰囲気や親しげな態度をしたり求めたりするようなことは、しない方が無難だろう。
もちろん、そうした対応でリラックスするモデルさんもいらっしゃるとは思う。
けれど私の感覚では、そんな態度よりも、より丁寧な対応を好む(望む)モデルさんのほうが多い印象である。
オンラインでの対応を重ねた上で、実際にお会いしてから親しげな態度になるのであればまだわかるけれど、最初のオンライン上でのやりとりで”偽の”フレンドリーを持ち出すべきではないだろう。
もっとも、私の場合はオフラインでお会いしても、年齢に関係なく、しっかりと敬語で対応させて頂いているし、決して親しい友達のような感覚を勝手に押し付けるような行為はしないようにしている。

それが功を奏している……かどうかは不明だが、その後も比較的コンスタントに、女性モデルさんからのコンタクトはブログ経由で頂いている。
コンタクトのあった女性モデルさんとの連絡の仕方や接し方などは、別の記事で紹介できればと思う。




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